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お墓参りを済ませてから、おじいちゃん家に向かう。
家に到着して、車を降りるとすぐに私を呼ぶ声が聞こえる。
『Aちゃ〜ん！！！あいたかったよー！』
大きな声で叫びながら、私の足元に抱きついてくる女の子。
「ひなちゃん！元気してた？また大きくなったねぇ！」
ひなちゃんは私の従姉妹。
従姉妹といっても、年齢がすごく離れているためか、
姪っ子をあやすかのように今までも沢山貢いできた。笑
両親が他界してから、
ひなちゃんの両親であるおじちゃんおばちゃんが私のことを心配してくれて、
夏休みと冬休みを使ってひなちゃんを連れて、東京まで遊びに来てくれていた。
ひなちゃんも私と会えるのを楽しみにしているらしく、今回帰省する話をした時には、
Aちゃんもずっと一緒にいる！
ってはしゃいでたみたいだ。
『ごめんねぇ、Aちゃん。
ひな、Aちゃんもお疲れなんだから、また後でゆっくりしてからお話しなさい』
そんなひなちゃんを諭すおばちゃんの声に、不貞腐れながら私から離れて、
後で、いっぱい遊んでよ？って
可愛すぎる。
明日はショッピングモールにでも行って、何か買ってあげなくては。
早速貢ぐことになりそうだ。
・
日が暮れ始めた頃。
急に自分の家のあった場所でも見に行ってみようかなと思いついて.
おばあちゃんにお散歩行ってくると伝え、家を後にした。
・
元々住んでた家は、おじいちゃん家からもすぐ近くで、学校終わったあとに、家じゃなくておじいちゃん家に行って、アイスを食べたり、ご飯も食べて帰ることもあったなあ。
たまにほくも一緒に行って、お菓子を食べてたな。
歩いてるだけで色んな思い出が蘇る。
それでも瞳に映る景色は変わっていて。
私の家のあった場所には新しい一軒家が建っていて、家の中から楽しげな家族の声が漏れていた。
もうここは私の帰る場所ではないんだな、って
なんだか心がきゅーとした。
そういえば、ほくの家はどうなっているのだろうか？
気になって、とりあえず向かってみることに。
……やっぱりもう居ないよね。
表札に書かれた苗字は「松村」ではなかった。
島田に戻ってきて思い出す記憶には、ほくもいて。
あの笑顔を思い出す度に、別れ際の涙を流すほくの顔も出てきて。
「ほくに、、、会いたいな。」
ふと呟いた、その時だった。
『……さく？』
懐かしい名前で私を呼ぶ声が聞こえた。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
