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ほくが送ってくれた住所はここだ。
見た目からしてちょっとお高そう、と言っていいのだろうか？
私が普段行くような居酒屋とは全く違う門構えだった。
＜今着いた＞
そう送るとすぐに既読がついて、
＜先に入ってるから、中においで＞
返事が来た。
OK、とだけ返してお店の暖簾をくぐると、
店員さんが案内してくれた。
他にも芸能人のひとがよく来るのだろうか？
徹底した接客ぶりに圧倒された。
やっぱり、世界が違うんだろうな。
案内された先にある個室の戸が開くと、
テレビで何度も見た、
…松村北斗がそこにいた。
ごゆっくりどうぞ、と店員さんに言われ、戸が閉められる。
「うわ、本物だ。」
久しぶり、とか元気してた？なんて言葉は出てこなかった。
それよりも目の前にいるほくが地元であった時とは違って見えて。
私の色眼鏡のせいかもしれない。
一瞬、え？と不満そうな表情になったが、
それを打ち消すように、テンションとボリューム多めの声で、
『一番最初の言葉がそれってどういうことよ！？
ほんものって、偽物が来てたらそれはそれで問題でしょ？』
と一気に畳み掛けられる。
あれ？先にお酒入ってるのかな？
なんて思ったけれど、ほくのお酒事情なんて知る由もないので、一応謝っておくことにした。
「いや、ごめんごめん。ここ最近、テレビでほくみるからさ。立派な芸能人なんだよ、私の中では。」
すると、さっきまでの不服そうな顔とは一転し、
『え、出てる番組チェックしてくれてんの？』
と、子犬のように瞳を輝かせて聞いてくる。
「いや、チェックしてるというか、テレビつけた時にちょうど映ってることが多いというか……。」
『うわ、ダイレクトに興味無いって言われた。』
子犬になったかと思えば再び不機嫌になる。
そんな不機嫌な顔も子犬なんだけど。
「いやいや！そういう事じゃなくてー！
忘れてただけ！それだけだから！
ちゃんと見てるよ！！」
『今更言われても、ね？笑
まあ、正直なのがさくのいいところだよ。』
不貞腐れて、そうかと思えば尻尾ブンブン振るわんこ、そしたら次はいきなり褒められて。
ジェットコースター。
……私の情緒は置いてきぼりだ。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
