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1月22日。
仕事が終わり、久しぶりに渋谷まで足を伸ばしてみれば、
大きな電光掲示板に6人の男性たちが映っている。
その中にほくの姿をみた。
ああ、そうか。
今日がデビュー日なんだ。
ほくに再会したあの日、
嬉しそうに見せてくれたスマホの画面に映し出されていた写真が、
今では街中の大きなディスプレイに流れている。
ほくがこんなにも色んな人の注目を集める存在になって、
嬉しい反面、遠い存在になる寂しさが共存している。
幼馴染とはいえ、近い存在だと今でも思ってるのは私だけなのかもしれないのにね。
そんなことを頭の中で考えながら歩き続ける。
・
せっかく渋谷に来たんだし、ほくたちのCDを買って帰ろうと
レコード店に立ち寄り、CDを手に取る。
お店の中もお祝いムード一色で、
大きなほくのパネルもあって、
その周りにはファンの子達が沢山いて。
本当にほく、
松村北斗はアイドルなんだと再認識した。
お会計をしてお店を後にした時、せっかくだし連絡してみるかとスマホのロックを解除して、アプリを開いた。
＜デビューおめでとう。＞
色んな言葉を連ねるよりも、シンプルに伝えたいことだけをダイレクトに送った方が伝わるだろう。
新たな門出を祝うこの一言だけを送り、
私は自宅へ戻った。
・
自宅に戻ってから、CDをパソコンで読み込み、スマホでも聴けるようにデータを移行した。
そして、彼らのデビュー曲を聞いている合間にメッセージの通知音が流れた。
＜ありがとう。＞
ほくからだった。
デビュー日だ。
忙しいに違いない。
なのに、ほくならもう少し送ってくれるんじゃないかって心の中で期待してた。
もしかしたら、この前は雰囲気的に連絡先交換してくれたけど、
本当はそんなに私と連絡取りたい訳では無いのかも。
……建前っていうやつだったかもしれない。
少しでも期待をする自分が悪いんだ。
私は彼に不幸を与えてしまうかもしれない、
これ以上多くを望むべきじゃないんだ。
一人でいるのが1番と言い聞かせ、自分の感情に目を伏せた。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
