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楽しい時間はあっという間で。
ポケットの中でスマホが震えた。
画面をタッチするとおばちゃんからメッセージが。
＜散歩からなかなか帰ってこないけど大丈夫？
ひながAちゃんはまだ？って言って聞かなくて。
迷子とかになってない？真っ暗で寒いし、気をつけて帰ってきてね。＞
そうだった、と画面を見ながら慌てていると、
ほくも心配そうな顔で大丈夫？
って尋ねてくれて。
スマホの画面に写ったトークを見せてみれば、苦笑い。
『さすがに心配させちゃうよね、長々と話してごめんね。』
「いや、私もつい楽しくなっちゃって、時間忘れて話しちゃったよ。
ほくこそ時間大丈夫だった？」
今更ながら、時間が無いのに彼を引き止めてしまっていたのではないかと気付いた。
『俺は大丈夫。今から東京戻らなきゃだけど、新幹線時間あるし。心配しなくていいよ。』
いやいや、今からだと終電ギリギリだ。
申し訳ない。
『なによ、そんな顔して。』
「いや、、、忙しいのにこんな時間取らせちゃって。」
『俺が望んでこうなってるんだからいいの。気にしないで。』
「フォロー、ありがと。」
・
」じゃあ、、、そろそろ戻らなきゃ。」
ブランコの座面から腰を上げて、公園から離れようと足を進めだした、その時だった。
『さく！！！！』
静かな住宅街に彼の声が響いた。
その声に反応し振り向くと、小走りで駆け寄ってくる彼。
『あのさ、、、もし良かったらなんだけど、
……連絡先を交換してもいいですか…？』
私も心のどこかで連絡先交換出来たらいいなと思ってたけれど、彼は芸能人で、しかもアイドルだ。
ダメだと思ってたことを、向こうから頼まれて、
驚きが隠せず、言葉を発することができなかった。
しばらく沈黙が続いてしまったのち、
『そんな簡単に出来るわけないよね、、、
今日会っただけだもんね、、、』
シュンと落ち込む子犬のような表情で言ってくるものだから、慌てて訂正をする。
「いや！！そういう事じゃなくて！！！
驚きすぎてリアクションが取れなかっただけ！！」
その後しっかりと謝って、ちゃんと交換したかった意思も伝え、無事連絡先を交換することが出来た。
『次こそは、、、またね。』
「うん、、、、、またね。」
戻るべき場所へと足を進めていく。
小学2年生の私達とは違う、
またね、という希望を抱きながら別れた。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
