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彼とのやり取りを重ねていく度に、
私の脳内は彼のことで埋め尽くされて。
今日なんか仕事中もぼーっとしていたらしい。
隣の席の後輩、藤田くんに
『最近佐倉さん様子がおかしいですけど、何かありました？』
なんて声かけられる始末。
正直、職場に仲のいい子も作っていないし、
藤田くんにだって構ったことなんてない。
もちろん、ほくの事なんて相談できる人もいるはずない。
「いや、ちょっと偏頭痛持ちで。
最近ちょこちょこ痛むの。」
偏頭痛持ちの方にはとても申し訳ないけれど、
差し障りのない嘘をついて、深く詮索されないようにあしらう。
このくらいの距離で人と付き合うために都合のいい嘘は沢山ついてきたと思う。
それが、その人のためになることの方が多いから。
『え、大丈夫ですか？無理はしないでくださいよ〜』
本心で心配してくれたのか分からないけれど、
ありがとうと伝え、視線を藤田くんからディスプレイに移す。
今日もこれで私に立ち入って来る人もいないだろう。
・
私は化粧品メーカーのマーケティング部で働いている。
最近新しいコスメブランドを立ち上げることになり、
私はその担当になって、部署のみんなバタバタ働いている。
今日も残業確定だろうなと覚悟を決めながら、今日中に仕上げなきゃいけない資料を作成している最中だった。
『佐倉さん、ちょっといい？』
部長から直々に声をかけられた。
書類に不備でもあってやばいことにでもなった？
なんてヒヤヒヤしながら、部長の後ろに続いてデスクに向かう。
『佐倉さんに新ブランドの広告の責任者になってもらおうと思って。』
まさかだった。
今まで先輩について会議や現場に行くことはあったけれど、自分がその立場になるなんてまだ考えられなかった。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
