ヴィランと塩対応マッチョ【2】

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you side


照さんには申し訳ないけど今は渡辺優先！

コンビニで渡辺の好きなアイス達をとりあえず袋いっぱい買ってマンションに向かった。


エントランスを抜け


部屋の前でもう一度インターホンを押そうとすると
勢いよくドアが開いた

「わ！！！ビビった……」

渡「とりあえず入って」



持ってきたアイスを渡辺が冷凍庫に入れてる間に
先にソファに腰掛ける

「ログイン出来たー？」

渡「さっきできたよ」

「そりゃよかった」



渡「パピコ食べる？」

「じゃ貰うわ」

渡「ん」

半分こにしたもう片割れをくれた。


2人でソファに腰掛けてパピコをチューチュー食べる



「渡辺、なんかあったの？」

渡「まじでなんもないって」

「親友なめんなって言ったでしょ、声で分かるわ」



渡「…2.3年振りに好きな人が出来たんだけど、相手は俺の事全くそういう目で見てないんだよね」


「うわ〜…まじか。久々の渡辺の恋がー！！！！
って…初めてじゃない？渡辺から好きになるって」


渡「初めてだね。俺もビックリしてる」


「渡辺にはまじで幸せになって欲しいんだよね」


渡「多分、もう無理だと思うから…だからA、俺とこれからも一緒にバカしてようね」


「それはもちろんだけど…諦めるの？」


渡「好きって気づくのが遅かった俺が悪いからさ」



こんなに苦しそうな渡辺を見たのは人生で2度目。



1度目はなかなかデビューができなくて
事務所を辞めようか悩んでいた時

そして2度目は今日。
自分から見つけた恋を諦めようとしてる今




「諦めなくていいんじゃない？相手既婚者って訳じゃないでしょ」


渡「相手は恋人もいないよ、気になってる人はいるみたいだけどね」


「ならまだ大丈夫。負けんな渡辺。あんたは私生活ポンコツの割には美意識高杉くんでなんだかんだ優しいしいい男だよ自信もって」


渡「お前にだけは私生活ポンコツって言われたくねえわ！ww ありがとう、なんか元気でたわ。やっぱ諦めるの辞めた」


「おう！その調子だ！その子が彼女になったらいつか紹介してね」


渡「ちょ、それはきびいわw
相手、有名女優だから極秘になると思うからさ」


「トップアイドルと有名女優か〜。そりゃ大変だな」


一応、経験者ですからね。




渡「あー、なんかすっきりした。一緒に先週のドラマみようよ」

「いいよ」



テレビをONにすると



「おい、ログインできてねーじゃん！」

渡「これ出来てないの？」

「入力したら次に進むを押すの」

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