ヴィランと塩対応マッチョ【2】

ごはん ページ15

照 side



一昨日のAさんからのLINE。

言わなくていいって言ったのに
健人はなんで言ったの？

これ以上はダメだって分かってるのに
苦しくなるのだけって分かってるのに

AさんからのLINEが嬉しくて
突っ走ってご飯誘ってた…





そして約束の今日。


Aさんはドラマの個人カット。

俺はグループで収録。


Aお疲れ様です。お店どうしますか?





日付だけ約束してなんにも決まってなかった。




「どうしよう…甘い物以外何が好きか全然分かんない」




深「なに、Aの事？」

「…………そう」

深「最近仲良いんだ？ニヤ」

「その顔うざい」

テレビに出せないくらいニヤニヤしてた



佐「あ、照〜今日ドラマ収録ないんでしょ？
夜、ふっかと翔太と阿部ちゃんでご飯いくけど
照もいこーよー」


「ごめん、今日は予定ある…」

深「うわぁあああああッ！！！」

お丸みたいな声が楽屋に響き渡る


ラウ「ふっかさんうるーさぁい」


深「岩本さん…その予定ってAさんだろ」


ラウ「はぁああああああ？！！！(超音波)」

お丸の次は超音波が鳴り響いてカオス

康「照兄まじで？！」



「そうだけど、別にそんなんじゃないよ。
ただ、撮影も後半だから最後まで頑張ろうねって会」



そう、ただのごはん。
だからみんなが想像してるごはんとは違う。


深「だから甘い物以外何が好きか分からないって
頭抱えてたのね〜」



頭抱えてたの俺？はず


舘「お鮨とかは？」
阿「確かに、女の子はみんな好きだし」


目「ゆっくり個室で食べられるお鮨屋さんこの前
行ったけどよかったよ」


彼女は凄くプロ意識高いから、個室の方が良さそう。



「めめナイス、その場所俺に送って」


Aさんにお鮨どうですか？って
送ろうとスマホを持った時だった


ラウ「しょっぴー？……どうした？」






スマホから目を逸らし視線を上に向けると
翔太が立ってた



渡「アイツは…Aは生魚食べれないし、甲殻類アレルギーだから鮨は辞めた方がいい。」


深「…あちゃ」


「あっぶな…教えてくれてありがとう翔太」



渡「俺は別に…アレルギーあるし、超偏食だから
Aに店決めさせた方が無難だよ」


「まじか、翔太が教えてくれなかったら
めちゃくちゃ店で気まづくなるとこだった」




康「しょっぴーってAさんのなんなん…？」

口止めされてたんだっけ、、










渡「Aは10代の頃からの親友だよ…黙っててごめん」

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