トンちゃんとユンちゃん (ページ26)

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処方箋のラーメンページ26

you side

ユンちゃんの手はいつだって温かい

寒がりなユンちゃんだけど

春でも夏でも秋でも冬でも
いつだって温かい。

さっきまで震えてた手は
ユンちゃんのお陰でおさまった

YG「腹いっぱい食って今日あった事は忘れろ」

「……でもネットに拡散された……怖い」

YG「心配すんな。しかしアイツらほんと馬鹿だよなw」

「……」

YG「トンのバックには俺だけじゃなくてBTSがいるってのになw 怖いもの知らずってとこだけは認めてやるかw」

ケラケラ笑うユンちゃん

「ユンちゃん」

YG「ん？」

「恥ずかしくないの？」

YG「は？なにが？」

「太った私がいつも隣にいて」

YG「トン」

歩いてた足を止めて私をみるユンちゃんの目は
怒っていた

「な、なに……」

YG「あの時言ったよな俺」

「でも……」

YG「でもじゃない」

頬を優しく摘んで笑うユンちゃんは
中学の頃助けてくれた時と同じ笑顔で

YG「何度でも言うけど…"俺らBTSはAの事が腹立つくらい好きで大事なんだよ。見た目で判断するような奴らは俺らが近づけない"」

「ありがとう」

YG「だから自分を悪く言うのは辞めろ」

「うん」

YG「ほら着いたぞ」

中学からユンちゃんと行ってるラーメン屋

店主「いらっし…お！ユンギ！Aちゃん！」

トンユン「おひさしぶりです」

しょっちゅう行くわけではない

私が落ち込んでいたり
嫌な事があったりする時
ユンちゃんはその度連れていって来てくれる

店主「Aちゃんどんどん可愛くなってるな〜！」

お世辞でも少し嬉しくなるのは
おじちゃんの優しい微笑みと目だ

YG「おっちゃん、口説かないでよ」

店主「やーユンギ。お前まだAちゃんと付き合わないわけ？いい加減にしないとこんなかわい子ちゃんすぐ連れてかれるぞ？(小声)」

YG「……うっす(小声)」

2人の会話が小さすぎて聞こえなかった

店主「Aちゃん」

「はい！」

店主「お腹いっぱい食べて行ってね^^ そしてまた明日から楽しい1日になりますように^^」

「はい！(泣)」

おじちゃんのこのセリフを毎度聞いて
ここでお腹いっぱい食べると
元気を貰えて次の日から頑張れる

YG「いつものでいいか？」

「お願いします」

YG「ん。おっちゃんいつもの！」

店主「はいよ！」

いつもの

ラーメンとチャーハンと唐揚げをたらふく食べて
満足だった

「ごちそうさまでした！」