夜の月明かり ページ23
照 side
A撮影終わって、帰宅しました
いつでもどうぞ
21時。
映画撮影が終わったAから連絡がきたから
急いで車に乗り向かった。
ガチャ
「撮影お疲れ様」
you「どうぞ…… 」
昨日ぶりだけど、なかなか目を合わせてくれないA
真っ暗なリビングを照らすのは
アロマキャンドルの光と
月明かりだけ。
Aのタバコの香りとアロマの匂いが混じって
鼻腔を擽られる。
ベランダの窓が全開で、揺れるカーテン。
缶ビールと灰皿がベランダに置いててさっきまで
そこにいたのが分かる。
you「寒いですよね、すいません…閉めますね」
「いいよ、そのままで」
you「あ、暗かったですね…電気付けますね」
俺を通り過ぎ、部屋の電気を付けに行こうとした
Aを引き止めて抱きしめた。
「全部そのままでいいよ…いつも通りでいい」
you「でも…話すなら明るい方が」
「いつも通りの方がAも話しやすいでしょ？」
腕の中で頷いたのがわかった。
you「じゃベランダで……」
「いいよ。そのつもりで厚着で来たし」
あの日と同じように
ベランダの縁に2人で腰掛けた。
「昨日はごめん。ふっかから聞いた…。
言い訳にしか聞こえないかもだけど…最近忙しくて自炊してなかったから気づかなかった」
you「…別に最近まで付き合ってたんだし残っててもおかしくないですよ。だから照さんが謝る必要はないです」
「でもAを傷つけた」
you「違います。勝手に嫉妬して勝手に苦しくなって帰ったのは私です。私の方がごめんなさい」
「Aこそ謝らないで。俺の配慮の無さが悪いんだから。でもね…こんな事言ったら怒るかもしれないけど、Aが嫉妬したって聞いて嬉しかった。少しでも俺の事意識してくれてるんだって」
you「嫉妬されたら嬉しいんものなんですか？」
「好きな人に嫉妬されるんだよ？俺は嬉しい」
you「変な人…」
「変な人で結構でーす」
you「認めた…笑」
「やっと笑った」
you「(真顔)……」
「無理に真顔にしなくていいから。笑」
笑顔を無理矢理真顔に戻すAがおかしくて
俺まで笑った
「俺やっぱりここのベランダ好きかも…」
you「落ち着きますよね」
「落ち着くのもあるけど…なんかAと俺だけしかこの世界にいないみたいな気分になる」
you「ロマンチストですね…ってツッコもうと思ったけど…その気持ち分かります」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1077人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sivan(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！渡辺氏にもハッピーになる日がくるはずです^^いつもありがとうございます！！ (1月14日 0時) (
レス) @page14 id: 642391b229 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 移行後も渡辺くん苦しいです🥺🥺どうしても渡辺くん側の気持ち考えちゃいます😭 (1月13日 21時) (レス) @page11 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sivan
| 作成日時：2024年1月10日 17時
