ヴィランと塩対応マッチョ【3】

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照 side


深「今思ったんだけど、ここにいる3人と翔太。
極楽蝶じゃんw しかも今年で10周年じゃん。
なんか運命的な感じ？w」


健「ほんとだ！w」

「こんな事ある？w」





ふっかがAを推してなかったら
翔太がAの親友じゃなかったら
健人がAの特別な人じゃなかったら


ヴィラン女優としてのAは存在しないし
俺とも共演することもなかっただろうし
出会っても居なかっただろうな







ふっかの言う通り運命なのかも。






健「極楽蝶といえば！！！Aとシゲ今映画撮影一緒らしいんだけど…超ドロッドロの話なんだって^^」



「映画撮影入ってるのは知ってたけどシゲと一緒なの知らなかった…俺知らないことばっかり」


健「早速拗ねてるよw 俺も昨日シゲから聞いてビックリしたんだよ」


深「次はどんなヴィランなのかわくわくするわ〜」

健「"それは本編のお楽しみやで〜"だってさ」


健人がよくやるシゲのモノマネをしたw




深「Aは極楽蝶を惑わすヴィランだ……でもそこがまたいい…推し最高」





ふっかがいつもよりだいぶ早く酔っ払って寝たから
起きてるのは俺と健人だけ。





「翔太とA今頃なにしてるんだろ」


健「やっぱ気になってたんだw」

「そりゃあだって…」


健「恋愛ってほんと難しいよね〜。
ふっかみたいに昔から推してるからって必ず結ばれるわけじゃないし。
なべしょみたいにずっと一緒にいるからって必ず結ばれるわけじゃないし。
俺みたいに特別な枠だからって必ず結ばれるわけじゃないし。
ひーちゃんみたいに出会って間もない人同士が必ず結ばれるわけでもない。
結局は相手と思考と方向性が一致しないと成立しないってことだもんね」




健人の言う通りだ。
人生何があるか分からない。



「こんなに恋愛が難しいと思ったのは初めて。
それに…こんなに好きになったのも初めて」


健「嫉妬深くて激重ひーちゃんがそこまで言うって…これはA付き合ったら大変だなwww」




ピロンッ

A今日は突然帰ってごめんなさい
さよならって言ったこと撤回させてください
明日の夜時間ありますか?
明日の夜会いてるよ
A話したい事があるのでうちに来て貰えると助かります
分かった。家についたら教えて




健「ふーん^^ どうなったかちゃんと教えてねw」

「覗くなよw もちろん1番に教える」

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