獣人な歌い手さん【男主】

十四匹 ページ15

どうしよう、まふまだ椅子に座ってムスッて頬膨らませてるんだけど。しかもたまにチラチラこっちみてくるんだけど。今日は鍋だから向かい合わせになるから辛い。ちなみに俺の右隣はそらるです。今日の鍋はもつ鍋でこの前九州に行った時に食べて衝撃的に美味しかったからもつ鍋にした。

う「こら、野菜も食べなさい。」

左隣のうらたんが俺の器に野菜を入れる。肉とうどんとかしか手をつけてなかったのがバレた
いや、別に野菜が嫌いなわけじゃないんだよ？
なんかシャキシャキするのが微妙なだけで。
食べれない訳ではないから入れられた野菜を口に含むのを見てそらるに頭を撫でられた。
そのまま食べてると目の前に箸で掴んだモツが差し出された。前を向くとさっきよりもムスッとしてるまふが早くっ！と言いたげに見ていた。

ま「美味しいけど、豚肉はあんまり好きじゃないからAにあげるよ。」
『あ…ありがとう？』

器を持って前に出すと違うっ！というふうに首を振られた。みんなが見てる状態であーんをしろと？しょうがないから羞恥心を捨ててあー、と口を開けると口にモツが入れられた。
美味しいけど、流石に恥ずかしいよね。
四方八方から来る視線が恥ずかしくなったから俺はお茶を取りに席を立った。

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