不良に好かれる少女の話【zm,rbr】 (ページ9)

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今、ボソッと聞き覚えのある台詞が聞こえた。

つい顔を上げると、すかさず天乃がゾムの足をダンっと思いっきり踏んだ。

不意打ちの攻撃に流石のゾムも声の出ない悲鳴をあげる。

rbr｢…Aは課題ちゃんと終わらせたか？｣

｢え？｣

何事もないようにリビングへ行く天乃に、若干のサイコパスみを感じた。

zm｢彼奴いつかほんまに……A、案内してや｣

｢…こっち｣

ゾムはいつか天乃に何をするつもりなんだろう。

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zm｢それ、足りるん？｣

食事中、こちらをガン見するゾム。

私が今口に入れているものはCOMPのグミタイプ、寝坊した時も短時間で十分な栄養を摂ることができるので、結構前から重宝している。

rbr｢Aは朝が苦手やから平日は完全食で済ませるんよ、知らんかった？｣

zm｢あ"ぁ？そんなんでマウントとんなや｣

折角落ち着いてきていたというのに、天乃の余計な一言でまた不機嫌になったゾム。

うるさい

天乃に黙れという意味合いを込めてメッセージを送信、しかしそれすら逆効果。

zm｢ぇ…それ交換してたん？｣

rbr｢当たり前やろ｣

zm｢ﾁｯ……A、俺とも交換しよ｣

｢わ、かった｣

重たい圧がかかり、一瞬言葉が詰まる。

ゾムの舌打ちは下手なチンピラよりも余裕で怖い。

素直に追加すると先程よりは機嫌が良くなるゾム。

rbr｢はっ、幼馴染のくせに今更かよ｣

zm｢……お前はいちいち煩い奴やのぅ｣

｢一旦落ち着いて｣

仲良くして欲しい、切実に。