不良に好かれる少女の話【zm,rbr】 (ページ3)

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お互いがお互いを睨み合っている異様な光景に、周りの生徒は離れて行ってしまった。

正直進学早々からこんなに目立つのは御免だ。

できることなら私もガヤに混ざって逃げ出したいところだが、現実はそうもいかないらしい。

zm｢一緒の高校やってんな、入試難しくなかった？｣

rbr｢流石Aやで、俺が付きっきりで教えた甲斐があったな｣

zm｢……｣

天乃の一言で目元の影を広げたゾム。

rbr｢Aは昔から社会の成績だけは完璧なんよ｣

zm｢！それは俺が小学生の頃に教えたったからや｣

rbr｢……なんて？｣

自慢げに言うゾムの言葉に、今度は天乃の雰囲気が変わる。

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zm｢Aが実は虫大丈夫なん、お前知らんやろ？｣

rbr ｢最近ゴ〇ブリが苦手になったらしいで？｣

謎の張り合いからかれこれ数分、段々と勉強から関係のない話になり、私のプライベートな昔話を躊躇なく話すゾムとそれを更に深掘りする天乃とで現場は大惨事。

本人の前で出してはいけないような単語もちらほらと……

｢天乃…そろそろ周りを見て｣

お互い顔が噴火寸前というレベルまで強張っているが、勇気を出して天乃に小さく訴えた。

zm｢…なぁ、な、なんで俺には話しかけてくれへんの？｣

rbr｢…んふ、お前のことが苦手なんとちゃうか？｣

もう何が地雷なのかわからないし、喧嘩しているのは2人なのに何故か私にまでダメージが入る。

頼むからもうやめてほしい。