赤髪くん ページ7
『誰。』
そういった先には見知らずの3人がこっちを向いて立っていた。
3人の目は、キラキラ輝いていて、
必死に頑張ってるような目だった。
付けていたヘッドフォンを外して、
3人のいる方へ向かうと、ガチガチの3人。
『あれ、CLOSEの札かかってなかった?』
?『いや、あの。』
『…忘れてったのか…。』
かけ忘れて行ったATSUSHIさんに
少し苛立ちを覚えながら
テーブルの上に広がる紙を片付けて
部屋から出た。
時刻は2時半。
外も大丈夫だろうし、帰ろうとエレベーターを待ってると、
後ろから走ってくる足音と、明らかに私を呼び止める少し低くて、だけど、どこか明るい男性の声が
響いた。
後ろを向くと、その声主は、あそこにいた3人の内の赤髪くんだった。
膝に手を当てて、その手には何か持っていた。
『…大丈夫?てか、何か用?』
?『こ、これ、忘れ物。…』
その手に持ってたのを私に預けた。
それは、私が書いた歌詞の紙だった。
こんなののために…。
『あんた、馬鹿だね。』
?『え?』
タイミングよく、エレベーターがチーンとなって、
扉が開いた。乗り込むと、
こっちを見つめる赤髪くん。
『ありがとう。』
そう言うと、またタイミングよく閉まった扉。
何か言いたそうだったけど、
また、会える気がして、
敢えて聞かないふりをした。
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吉 野 み ゆ - やばいです、途中泣きそうになりました更新頑張ってください (2020年4月25日 0時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - このお話めちゃめちゃ好きです!更新楽しみにしてます!! (2019年11月4日 22時) (レス) id: 20390036ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エル | 作成日時:2019年9月10日 19時