真夜中のキミ

ヌクモリ ページ4

何年ぶりだろうか。


事務所の雰囲気もすっかり変わって、


受付嬢のお姉さんも変わってた。



その前に、家から出た瞬間。


街並みも何もかも変わってた。




久しぶりの事務所も体は覚えてて、


すぐに社長室に着いた。



コンコンと鳴らすと、いつもと変わらない。


低くて、暖かい声に呼ばれた。




『……。、』




HIRO『ははっ笑笑だいぶ、雰囲気変わった？』



『多分。』



HIRO『元気そう、ではないか。』



『どこみてそう思ったの？笑』



HIRO『んでおまけに反抗期か。笑笑』



『…なんで、私が書いてるってわかったの？』



HIRO『だって、好きじゃん。歌。』



『え、それだけ？』



HIRO『うん笑』




久々に会ったこの人は全然何もって言ったら


変な風になるけど、変わってなくて。


寧ろ、私の方が変わり果ててんだと実感した。


お父さんのように接っしてくるHIROさんは、


実質、お父さんのような存在。





『盗撮でもしてんのかと思った。』




HIRO『何が変態じじいだ笑笑』



『言ってないから笑笑』




こんなノリも変わってなくて。



なんか、わからないけど、泣いちゃいそうになった。




HIRO『なに？笑どうした。笑』




『ううん。…何でも『なくないでしょ笑』ATSUSHIさん…。』



ATSUSHI『久しぶりだね。雰囲気変わった？笑』




HIRO『それ俺も言った笑』

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