嘘 ページ16
・
床に散らかった紙を片付けてると、
玄関のドアが開いた音がした。
広臣『…くっら。病んでんの？』
『別に、病んでないよ。』
広臣『なら、カーテンくらい開けろよ。』
そう言って、カーテンに手をとる臣。
開けられたら困る。そう思って、臣の手を
止めた。
広臣『何？笑』
『…開けないで。』
広臣『なんでだよ笑』
『お茶、飲むでしょ？そこ座って。』
広臣『…。、』
咄嗟についた嘘っぽい嘘。
絶対、変な奴って思われてるよね。
本当。私も知りたいよ、
どうしてこんな体になったのか。
広臣『なんかあったのかよ。』
『そっちこそ、なんかあったの？』
広臣『質問を質問で返すなよ』
そう言われて、言葉が出なかった。
広臣の視線だけが、こっちに向けられてる。
『そんなに、変わった？笑』
広臣『うん。自分で気づいてねーの？』
『気づいてるよ笑』
広臣『なら、』
『私が一番気づいてる。この体のことも。
これまでのことも。』
広臣『わかったから。落ち着け。』
『ごめん。』
謝ることしかできない。そんな自分が、
こんな体になった自分が、
本当に嫌だ。
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吉 野 み ゆ - やばいです、途中泣きそうになりました更新頑張ってください (2020年4月25日 0時) (
レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - このお話めちゃめちゃ好きです！更新楽しみにしてます！！ (2019年11月4日 22時) (レス) id: 20390036ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エル | 作成日時：2019年9月10日 19時
