BLACK BIRD

XLVII ページ49

翌日。




大学から帰ってきてポストを開けると、



1冊の本っぽいのと、手紙が入ってた。



少し疑問にも思ったけど家に持ってった。





樹『ただいまー…クローー』




クロ『ニャーー』



ここの所最近、来てはくれるようになった。


けど、まだ完全には懐いてくれてない。



カバンを下ろすなり、さっきの手紙やらを



テーブルの上に広げた。





手紙を開くと、差出人が誰かは字を見た瞬間


すぐわかった。






樹へ



樹。元気？ちゃんとご飯食べてる？

ちゃんと寝れてる？お母さんかってね笑


私がいなくなって、恋しくなったりしてる？笑


どうなんだろ。気になるな。



樹と会えて、よかったこと。いっぱいあるんだ。



1つはね、自分に自信を持てたこと。


いやー。あんなこと言われたら。ね、笑


でも、嬉しかったよ。


あとは、誰かを好きになるっていう経験を
させてくれたこと。


初めて好きになった人樹なんだ。


あれ、話したことあるっけ？笑


キスも、デートも全っ部樹が初めて。

遊園地で告白された時、

人生で初めて幸せって感じた。



最後はね、


最後まで生きようって思わせてくれたこと。


死にたくないって思わせてくれたこと。


樹がいなかったら、今よりもっと早く


死んでたかもしれない。



本当にありがとうね。





まだ、樹とやりたいこといっぱいあったんだー笑

何かは内緒ね笑



でも、私は樹と会えたことこれだけで本当に


幸せだった。


十分な愛を貰えたよ。ありがとう。




樹？私のこと好きでいてくれてありがとう。


守ってくれるって言ってくれてありがとう。


幸せにしてくれて、ありがとう。




あ、樹に１個質問。



樹は今、幸せですか？幸せでしたか？





PS クロちゃん。その子はね、温かいミルクが好きよ。あ、ちゃんと冷ましてあげてね！

日記は樹に託す！。






愛してる。




麗

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