哀

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真夜中。彼女はベランダに出て、タバコを吸ってた。

耳にはシルバーのピアス。髪の毛は金よりの茶髪。

傍から見たら "不良" 。


そんな彼女の瞳は、奥が暗かった。


『姉ちゃん。 』



『ん？なに？いじめられたかー？ 』



『じゃねーよ。お前まだ17だぞ』


『お姉ちゃんに向かってお前かい。』


『じゃあ、ヘビースモーカーのおばあちゃんにしようか？』


『ならあんたはたらしにでもしとくか？』


玲於『姉ちゃんの方こそだろ。笑』


『あんた、兄ちゃんがいないからって調子乗ってんじゃないよ？』


玲於『ならタバコやめろ。アホ 』


『いつからお母さんになったのよ』


玲於『こんな子に育てた覚えないけどね。』


『こっちのセリフだわ。笑』




彼女は 不良 そして。


愛を知らない女の子。

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