養殖天然系女子【 JW 】 (ページ14)

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#13 ページ14

『高校、どないしよ...』

黄「...市外」

『市外...？』

黄「ここやと、同級生もAのこと、知ってる」

『...』

黄「俺と、照史と濵ちゃんと一緒に、泉陽、行かへん？」

『...そこ、照史と濵ちゃんの頭じゃ』

黄「俺が頑張るから」

『え？』

黄「俺が照史と濵ちゃんに教えるから」

『...なんで』

黄「Aを守りたいから」

『...』

黄「俺に、護らせて」

『...私も』

黄「え？」

『私も、教える』

黄「でもAは」

『私も、一緒に行きたい』

黄「A...」

『...もう、ここに、居たくない』

もう、誰も失いたくない

あの人みたいになりたくない

反面教師だったのかもしれない

それから必死で勉強して

必死に教えて

濵ちゃんのおかんが高校生まで私のことを引き取ってくれて

いつもなら遊んでる時間も勉強した

もし、落ちたらどこか遠いところに行こうと決めていた

そして合格発表当日

橙「297、298、299、300...」

『...297、あった』

橙「298！！」

黄「俺も...！」

紫「300...」

『みんな、受かった...の？』

紫「よっしゃぁ...！」

『...あっくん』

橙「泣くなやぁ...」

黄「お前も泣いてるやん」

紫「よかったぁ...」

黄「今日はご馳走やな」

無事、合格

もうあの人のようなことはしたくない

あの人の前でやっていたことをしたくない

全部、変えたい

そんな思いが性格までもを変えた