養殖天然系女子【 JW 】

#10 ページ11

黄「A？」


橙「Aー？」


『...あ、え？』


紫「さっきからずっと呼んでるやん」


『あー、気付かへんかった』


黄「ババアやな」


『誰がババアや明太子』


黄「明太子に失礼やろ！」



ちょっとふらふらするし頭がよく回らない


最近はエスカレートして腕を切りつけられたりする


リスカ跡みたいで嫌やねん


体育の時に着替える時なんて最悪


みんなが更衣室に入ってくるより先に着替え終わらなあかん


どうしても無理な時はトイレで着替える


トイレ狭くて着替えにくいわ...



『...いってきます』



返ってこないけれど毎日いってきますとただいまは言っている


私偉すぎひん？


でも今日は違った



「学校？」


『...せやけど』


「ふーん、サボりなよ」


『...は？なんでなん？』


「ストレス溜まってんねん」


『...そこら辺の男でも捕まえたらええやん』



それがいけなかった


こんな挑発的な態度取るんやなかった



「は？」


「お前誰に向かって口聞いてんねん」


「生みの親やぞ？！」


『...あんたのこと親なんて思ったことない！』


「ざけんなや！」



そう言って手に持っていたマグカップを投げつけられた


痛...と思い頭を抑えた手を見ると赤く染っていた



橙「なーAー？今日休みなんー？」



学校なんて行けない



「死ねばええねん」



どこから出てきたか分からない包丁を振りかぶる


あぁ、私死ぬわ



二の腕から肩にかけての鈍い痛みとあいつのほくそ笑んだ顔


淳くんとあっくんとたかくんの叫び声を最後に意識は途切れた

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