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30 臣side ページ30

仕事終わりに舞に連絡をしようとして
携帯を見ると


"今日も会いたい。

来てくれなきゃおかしくなりそう…"



『はぁ…』



舞に遅くなると連絡をして
沙紀のもとへ向かった。




沙紀『広臣ッ! よかった、来てくれて。』



大袈裟に抱き付く沙紀。
でも俺からは絶対抱き締め返さない。




沙紀『ひとりでいたらね、不安になっちゃって…

たくさんお薬飲んじゃって。』


泣きながら俺にしがみついて話す沙紀。



テーブルの上には大量の薬があって
何個かは中身が空になっている。



『沙紀…、この薬飲んでないんでしょ?

こんなんで俺の気を引くの止めて?』


沙紀『…じゃ、この薬、

全部飲んだら心配してくれる?』


沙紀は薬を大量に飲もうと手をかけた。



『ッ! やめろよ! いい加減にしろ!!!』


思わず沙紀を突き飛ばしてしまった。



沙紀『ごめん、ごめんなさい!

嫌いにならないで! お願いだから!!!!』



パニック状態の沙紀が俺に抱きついてきて
俺は仕方なく沙紀の背中を擦った。



沙紀が泣きつかれて眠ったから
やっと家に帰れる。


最近こんな毎日。



俺の方が心病みそう…

何よりも舞に気付かれないうちに
しっかりおさめたい。


家に帰ると
舞はもう眠っていて
寝顔を見てすごく愛しく思った。


俺が大切にしたいのは舞だけ。


ちゃんと片付けるから
俺から離れないで…

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作者名:ちぃ | 作成日時:2016年3月1日 14時

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