検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:86,549 hit

20 ページ20

隆二クンが私を?



隆二『これからさぁ、

臣から遅くなるって連絡があった日

ひとりで耐えられる?』



「………」

涙が自然に溢れた。



隆二『今は臣と沙紀チャン、

なにもないと思うけど

この先なにもないとは言えないよね?』



「………」




隆二『俺は舞チャンが泣くときに

こうして隣にいたいんだよ。』


そう言って私の手を握った。
前みたいに強引ではなく
暖かさが伝わる手だった。



隆二『舞チャン、俺を頼って?

利用して?



舞チャンはきっと俺を頼るよ。』




その言葉にハッとして
隆二クンを見ると妖艶な笑顔を見せた。




「でも、私ッ!」



隆二『臣が好き?


舞チャン、俺にも同情してよ。

親友の彼女だからずっと我慢してたんだよ?』




「隆二クン、もうやめて!」



いつもと違う隆二クンに戸惑う。
だって隆二クンは臣の親友なのに。



隆二『…わかった、ごめん。

別に舞チャンを困らせたい訳じゃない。

ただ1人で泣かないでね。』



初めて隆二クンに抱き締められた。
なんだか震えているように感じて、


「…震えてる?」


隆二『余裕に見せるの必死。笑

舞チャンの涙はやっぱキツイわ…』




全部、隆二クンの優しさだとわかった。

21 隆二side→←19



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちぃ | 作成日時:2016年3月1日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。