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"私も遅くなるね"と
臣に連絡。
なんだか背中にある罪悪感から
黙って行くことが許されなかった。
指定された場所は
完全個室の居酒屋で
こんなお店を知っている隆二クンを
少し遠く感じた。
「お待たせ…」
隆二『おう。お疲れ! 座って!』
そこにいたのはやっぱりいつもの隆二クンで
"ビールでいい?"と言って
すぐに注文。
『じゃ、乾杯!』
「…乾杯。」
隆二『この前も話してたけどさぁ、
舞チャン痩せたよね?
そんなに仕事ハードなの?』
「あっ、1ヶ月だけね。
大きいプロジェクト入ってて、
かなり詰まった1ヶ月だったの。」
隆二『そっかぁ〜
フットサルも来れなかったくらいだもんね。』
「…うん。」
隆二クンはこんなこと話したくて
私を呼んだわけではない。
でも目の前の隆二クンは
いつも通りのニコニコで
お仕事終わりで腹ペコなのか
目の前の料理をパクパク食べて
お酒を豪快に飲んでる。
これはなぜか邪魔しちゃいけないと思って
とりあえず食べ終わるまでは
なにも聞かないことにした。
隆二『これ、うまぁ!
舞チャンも食べよ! はいっ!』
「…ありがと。 …美味しいっ!」
隆二『でしょ! 食べよ食べよ!』
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作者名:ちぃ | 作成日時:2016年3月1日 14時