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「そうだね,,,,その子はね、大阪から東京に来たんだよね。
でさ、スタジオまでの道順を聞きに来たんだよ。..」

『スタジオってことは...バンドか何かやられてるんですか??』

「僕もね、最初思ったんだよ。それで音楽か何かやってるの??って聞いたらアイドル?をしているからスタジオで曲の収録をするんだって言ってて、まぁそれで道順を教えてたら、急に彼のお腹が鳴ってさ笑元々その子顔が白くて、その白い顔が真っ赤になるのがおかしくて笑」

あーそういう事ね、、マスターの前でけたたましくお腹を立派に鳴らしたことが同じなのねうんうん

マスターは話を続けて

「大阪からはるばる東京から来たもんで疲れてお腹が減ってたんだろうね笑だからナポリタンをご馳走したわけそれで食べさせたらさ、よっぽどお腹が空いてたんだろうね、口の周りにソースがべっとり着いてもお構い無しに食べててさ笑」

くっくっくと喉を鳴らしながら笑うマスター、確かに、全く同じだ

「あんまりにおかしいから、いい食べっぷりするねって言ったんだよ。そしたら」


『だってここのナポリタンごっつ美味しうて!!!
ここのナポリタンの味すごい好みなんです俺!!!』

「ってさ、君と全く同じこと言ってて笑」

『確かに、全く同じですね笑』

「そうなんだよ。今でも彼は近くのスタジオで収録とかがあったらよく寄ってくれるの。是非とも彼に会って欲しいなぁ笑」

そう言われたら会って見たくなるな笑どんな人なんだろう笑

『機会があったら会ってみたいですね笑』

そう言うと、マスターはなにか急に思い出したように考え始めた

『どうかされましたか??』

と聞くと

「いや、もし、ね、君が良かったらだよ。ここでバイトとかしてみない??その人にも会わせたいし」

バイトか〜ひまも潰せるし、でも、めんどくさいな〜

「賄いありだよ」

『やります。』

即答だった。東大のクイズ王かと思うくらい瞬速だった。だって自分でご飯作らなくていいんでしょ??

即答すると、マスターは顔をほころばせて、

「じゃあ決定ね!!仕事は色々、ごみ捨てとかご飯の準備とかかな。いつでも入れる日に来ればいいから!!」

と早速バイトについて話してくれた。

『じゃあ明日から早速来ます!!!』

「OK、じゃあ明日からよろしくね。」

そう言われ頭を深々と下げられ、お辞儀をしかえし、店を出た。

新しいバイト先への期待を込めながら1段飛ばしで階段を降りた

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作者名:そそそ | 作成日時:2021年1月14日 23時

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