ハートを返して【ONE PIECE】 (ページ7)

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まるで新しいおもちゃを手に入れた子供みたいに

嬉しそうな顔で私の心臓を弄ぶロー。

『あの…そろそろ返して？』

ロ「いやだ」

『私もやだよ…心臓ないまま生きろっていうの？』

ロ「しばらくすれば慣れるだろ」

『慣れるかぁ！』

こうなったら力ずくて取り返そう。

いや…まって

もし私がローに掴みかかったら？

心臓を握りつぶされて死ぬかも。

ローならやりかねない。

なんせあの子はサイコパス野郎だ。

『…そうだ、いいこと思いついた。ローの心臓をちょうだいよ』

ロ「あ？」

『交換こしよう！これでおあいこ』

ロ「却下」

『ああ…なんか胸が痛いなぁ、息が止まりそうー』

ロ「下手な演技だな。安心しろ…これはなにがあっても俺が守ってやる」

・

・

あれから10年、私の心臓は未だにローの手の中だ。

会うたびにおはようくらいのノリで

「心臓返して」って言ってるけど

いつも「ダメだ」の一点張り。

『シャボンディから逃してあげたでしょ？今日こそは心臓返してよ』

ロ「ダメだ…」

『ケチ！』

ロ「言ってろ」

ほら、いつもこの調子。

うんざりするほど繰り返してきた会話。

はぁ…とため息をつきながら

癒しを求めてベポに抱きつく。