ハートを返して【ONE PIECE】 (ページ11)

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ド「突っ立ってないでこっち来いよ。一杯どうだ？」

『いらない…会議室まで案内するからついて来て』

ド「相変わらず冷てぇな」

そう言いながらまたグラスを傾けて

一向に動く気配がない。

そんなドフラミンゴの態度に

私の中のイライラ度が徐々に増していく。

『…どっかのグラサン野郎が子供みたいに駄々こねるからわざわざ迎えにきてやったのよ。さっさとついて来て』

ド「ﾌﾌﾌｯ…ひでぇ言われようだ。A…お前にひとつ聞きてぇことがある」

『なに？』

ド「お前が追いかけ回してる海賊。ハートの海賊団をなぜ助ける？」

ハートの海賊団…

その言葉を聞いてないはずの心臓がドクンっと跳ねる。

けれど、動揺を悟られないように平然を装って…

『…なんの話？』

ド「あいつらの元に送り込んだ俺の部下はどういうわけか全員お前にやられた。一度や二度じゃねぇ、何度もだ。

お前と奴らの共通点なんざ北の海出身ってことくらいだが、他になにか深い繋がりでもあるのか？」

サングラス越しの瞳がじっと私の目を見つめる。

まるで私の心の中を見透かそうとしてるみたいに。

ドフラミンゴがローに気づいたのは

彼が名を上げ始めてから…

だから海に出るまでのローが

どこで何をしていたかまでは知る由もない。

もちろん私とローの関係も知ってるはずがない。