闇の鎖、そして痛み

11話 【違和感】 ページ12

(ん…)

(どこだろここ…)

(身体が痛いなぁ…)

「って、えーーー？？？！！！」
飛び起きて周りを見回した。

「ここって、」

「牢屋じゃん…」

☆
私が気づいたことはここが牢屋だということと、独房でそんなに汚く無いということ。
そして、自分の手には手錠がかけられていることだけだ。

(足にはかけられてないのね…)


そっと鉄格子の部分にもたれる。

(ん…？)
グラッとした。

(これ、壊せるんじゃない…？)

そして、私は壊すことにした。

「Per distruggere le cose(壊して!!)」

パアン！と音がして鉄格子が壊れた。

(やった！出られるじゃない！！)

しかし、身体に異変が起きた。
(えっ？何でこんなに目眩が？)

クラっとして倒れそうになりながら道を歩いた。

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