I change【HIGH&LOW】 (ページ9)

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ベットの隣にあるサイドテーブルの引き出しからペンダントを取り出す

[ｶﾊﾟｯ]

中には、3人の兄との写真

誘拐された時もこれだけは大事に持ってた

兄との大事な思い出だから

仲間といてもたまに思い出してしまう

"｢A！また強くなったな！
凄いぞ！｣"

"｢Aちゃん！お兄ちゃんの話を聞きなさい！｣"

"｢A、アイス食うか？｣"

A｢…お兄ちゃん…｣

ペンダントをギュッと握りしめる

私の苗字は雨宮

MUGENに立ち向かった雨宮兄弟の妹

もちろん、無名街まで噂は来てた

それでも兄達のところに行かなかったのは、無名街を捨てることが出来なかった

迷ってたから

広斗以外の兄達とは血は繋がってないけど、すごく大事にしてくれてた

特に可愛がってくれてたのは広斗だった

口は悪いけど、いつも私の味方をしてくれてた

尊龍お兄ちゃんは、わがまま言ってよく困らせてたけど、最後は困ったように笑って許してくれてた

格闘技も無理言って習わせてもらって、上達したら褒めてくれた

雅貴はほんとに馬鹿で、3人の中じゃ一番のシスコン

ウザイけど、私のこと大事にしてくれてる大好きな兄貴達

そんなある日、私が学校から帰る途中

黒い車に乗った知らない男に誘拐された

Doubtの人間じゃない

知らないおじさん

まだ15歳だった私にとって恐怖しかなくて、ポケットの中のペンダントを強く握りしめてた

そんな中、犯人の目を盗んでなんとか逃げた

スマホはバッテリー切れ

ここはどこだろうか

お兄ちゃん達には、もう会えないかもしれない

そんな時、無名街のみんなにあったんだ

私を家族と言ってくれた

お兄ちゃん達に会えず、寂しくて泣いてた時はスモーキー達が傍に居てくれた

だから、悲しくなんてなかった

でも、ある日を境にその幸せは狂った

スモーキー｢新しい家族だ｣

紹介されたのは、エレーヌ

黒髪の女の子だった

その子はみんなと仲良くなるのに時間はかからなくて、私もよく話してた

でも、ある日エレーヌに呼び出された

エレーヌ｢目障りなのよ、あんた
あんたなんて、死ねばいいんだわ｣

そんな言葉をかけられて、私はどうすればいいのか分からなかった

エレーヌがいなくなったあと、ララが来た

ララ｢A…、！｣

A｢…ララ…

もしかして…聞いてた…？｣

ゆっくりと頷くララ

私は、ララの頭を撫でる