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私は、いつも通り適当にバイクを走らせていた
A｢…ﾁｯ
はぁ…男って懲りないのね｣
ナオミに続き、また誰かが絡まれてる
A｢Hey!
｢あ？なんだてめぇ｣
A｢大人数で女の子一人って、随分と汚い手使うのね｣
｢うっせぇクソアマ！！！！｣
殴りかかってきた男を素早く避ける
ヘルメットを外してそれをその子にかぶせる
A｢
口元をバンダナで隠して男たちを挑発するように指を曲げる
簡単に挑発に乗ってくれるから助かった
10人解いた男たちをそこら辺に投げ飛ばして、女の子の手を引く
A｢早く乗って、ちゃんと掴まっててよ｣
バイクを飛ばして、その場を離れる
A｢…これだけ離れれば大丈夫よ
あんた、大丈夫？｣
私がそう声をかけると、その子は震えた手でそっとヘルメットを取った
A｢え…｣
｢…A…｣
A｢…ララ…｣
ララ｢A…！｣
ララは、後ろから私に飛びついてきた
A｢ララ、どうして…｣
ララ｢仕事の帰りだったの…！
A、、！やっと会えた…！｣
目に涙を溜めるララの頭をそっと撫でる
A｢外に出る時は気おつけなきゃダメよ
送っていくから、それ被って｣
ララ｢でもAが…｣
A｢私はいいから
早く被って｣
ララは大人しくヘルメットを被ってくれた
髪を結び、サングラスをかけてバイクを走らせる
ララ｢…A、今はMIGHTY WARRIORSにいるの？｣
A｢…うん｣
ララ｢…もう、帰ってこないの？｣
A｢…私はもう無名街の人間じゃない
私は、彼らの家族じゃないのよ｣
私たちの会話はそこで終わってしまった
A｢着いたよ｣
ララ｢…A…｣
被っていたヘルメットを脱いだララは、なかなかバイクから降りようとしない
ララ｢また…昔みたいに…戻れないのかな…｣
A｢…ごめんね、ララ
私にも、仲間がいるのよ｣
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作者名：ツキウサウナギ | 作成日時：2020年1月12日 19時
