I change【HIGH&LOW】 (ページ31)

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SARAHside

Aをシャワーに行かせて、渡した服に着替えさせる

SARAH｢とても素敵よ
じゃぁ、髪の毛乾かしてあげる｣

A｢いいわよ別に｣

SARAH｢痛むからダメよ｣

嫌がる彼女を無理やり椅子に座らせて髪を乾かして、コテで巻いてみる

軽くメイクも施した

SARAH｢ほら、綺麗になったわ｣

A｢…どうして｣

SARAH｢ん？｣

A｢どうして、会ったばかりの私にこんな風に良くするの？｣

SARAH｢…ここには同じような状況下に置かれた人間が沢山いる
だから、目を見てわかるの
いい人かどうか｣

A｢…目だけで分かれば人生失敗しないわよ
初めてあった人間を信用するなんて、最も馬鹿だわ｣

SARAH｢その人が信用できるか出来ないか、決めるのは私たちよ
それがもし間違えた選択だったら、なんて考えてる暇が無駄なの｣

A｢………それが、もし人生を左右する選択でも？｣

SARAH｢人生一度きり
選んで失敗どうこうじゃないの
失敗して、そこからどう形勢を立て直すかが問題なのよ

逆に聞くけど、どうして貴方はあの時ICEの手を取ったの？｣

Aは少し眉をひそめて考えたような素振りを見せたあと口を開いた

A｢変われる場所を見つけるため｣

SARAH｢なら、その場所を作ってくれる仲間を見つけることが大事よ
大丈夫、私達はあなたを裏切らない

神に誓う｣

A｢…神なんて存在しない｣

SARAH｢なら、あなたに誓うわ
MIGHTY WARRIORSがあなたを裏切っても、私はあなたを裏切らない

必ず、誓うわ｣

A｢…必ず？｣

SARAH｢もちろん、必ず｣

Aはまだ半信半疑なのか、眉をひそめたままだった

SARAH｢…あなた、兄弟はいた？｣

A｢…血の繋がらない兄が三人｣

SARAH｢なら、私はあなたの姉になるわ
女姉妹、悪くないでしょ？｣

A｢姉…｣

SARAH｢そうよ
私は、あなたの姉としてあなたの心のよりどころになる｣

私は、きっと今優しい笑顔を浮かべているでしょうね

Aの頭を、私は優しく撫でてあげた