狂犬、ではなく仔犬-2【今日から俺は】

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京子side



私らの心配はいとも簡単に打ち消された



カッターを持っていた菅山の手をつかんでそのまま捻りあげ、そのまま後者の壁に押さえつけた



菅山の手首の傷を押さえてるから、菅山は痛そうな顔をしてる



A｢てめぇ如きのパンピーが私に勝てると思ってんじゃねぇぞ
いいか、明日までにこっから出てけ
そしてもう二度と私らの前に姿現すんじゃねぇぞ


次その姿見たら、殺してやるからな｣



最後に菅山の後ろ髪を引いてガンッと壁にぶつけた



菅山｢っ…！｣



A｢行くよ｣



明美｢え、あ、Aさん…！｣



Aは何事も無かったかのようにスタスタと歩き出す



明美｢Aさん！｣



A｢んー？なに｣



明美｢あの…ありがとうございました！｣



A｢…なにが？｣



明美｢え、いや、だから、…｣



A｢…あー！さっきの？
んなもん気にすんなよ
あんなの当たり前なんだから｣



…お前のサラッとそーゆうこと言うところがダメなんだよなぁ



だからあーゆうヤンデレ野郎を…



A｢それに、あいつはなんとなくマークしてたんだよね
ベタベタベタベタ引っ付いてきてさ…そのうち問題起こすと思ってた｣



京子｢なんだ、気づいてたのかよ｣



A｢うん｣



明美｢あ、血！
あいつの血着いてるから拭きましょ！
私ハンカチ濡らしてきます！｣



A｢あ！別にいい…って、聞いてねぇし｣



京子｢…A、やっぱ凄いよな｣



A｢あ？なにが？｣



京子｢別に〜？｣



何よりも仲間のことを考え、仲間のためなら危険さえも顧みない



強くて、男気のあるやつ



明美｢はい！Aさん！｣



A｢あんがとね｣



こうやって後輩に慕われんのも頷けるわ



相良｢Aちゃーん！
迎えに来たよ〜！｣



A｢あ、猛くぅ〜ん♡｣



……こーゆう乙女な部分もこいつのいい所かもな

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