狂犬、ではなく仔犬-2【今日から俺は】

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片桐side



片桐｢………お前どした？｣



朝、開久に行くと周りにブルーなオーラを纏った相良がいた



相良はソファーに両足を抱え、膝に顔を埋めたまま動かない



ただ、これだけは分かる



Aと何かあったのだと



ここまで分かりやすいやつ居ねぇぞ



鞄を適当に投げ置いて隣のソファーに座り、相良を覗き込む



片桐｢おい、相良〜
お前聞こえてっか？｣



……



反応無し



こいつこの体制のまま死んでねぇよな？



片桐｢Aと何か｢Aちゃん！！！｣…ビビった｣



そりゃビビるよな



いきなり顔あげんなよ



まぁ、生存確認はできたな



片桐｢んでそんなに落ち込んでんだ？
どーせA絡みだろ？｣



相良｢…聞いてくれるか……？
俺の話……｣



…すっげぇ仔犬



つかここまで弱ってんの初めてじゃねぇ？



片桐｢嫌だっつっても話すだろ
とっとと話せ｣



相良｢…実はなぁ…｣



片桐｢おう｣



相良｢…Aちゃんが、三橋とデートしてたんだよ…｣



…それ多分デートじゃねぇぞ？



片桐｢三橋には赤坂理子とかいう、Aの幼馴染がいんじゃねぇか｣



相良｢まだ付き合ってねーだろ……｣



…確かに



片桐｢デートなのか聞いたのか？｣



相良｢聞いてねぇけどさぁ……
二人でいるんだぜ…？
あの二人が二人っきりで居ることなんてあるか…？｣



片桐｢……デートだな｣



相良｢あぁぁぁぁぁ！！！！！｣




片桐｢うるせぇな｣



相良｢畜生…あのパツキン野郎……
今度という今度は殺してやる…！
顔が変形するまで殴って、あいつの玉使いもんになんねぇようにしてやる…！｣



おい、さっきまでの仔犬どこいった？



いきなり狂犬だぞ？



A｢こんにちはー！
猛くーん！｣



ナイスなのかバットなのか分からねぇタイミングできやがったな



相良｢あ、Aちゃん…！｣



A｢猛くんこんにちは！
お弁当届けに来たよ♡｣



相良｢あ、あり、が、｣



なかなか目を合わせられない相良に溜め息が出る



片桐｢思い切ってきけ、相良｣



A｢？
なに？何かあったの？｣



相良｢あー…あのー…｣



…てめぇさっきまで狂犬だったろ



どこいった狂犬

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