狂犬、ではなく仔犬-2【今日から俺は】

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相良side



今日の空は曇りだ



天気予報じゃ曇り空が続くらしい



おかげで気分ダダ下がり



相良｢Aちゃんに会わねぇかなぁ〜…｣



｢あれ、猛くんだ！｣



…案外呟いてみるもんだな



相良｢Aちゃぁーん！
今から学校？｣



A｢うん！そうなの〜！
猛くんも学校？｣



相良｢そうだよ〜！｣



A｢頑張ってね♡｣



相良｢Aちゃんがぁ〜、ヨシヨシしてくれたら頑張るぅ〜｣



Aちゃんはニッコリ微笑んで俺の頭を撫でる



A｢よしよし♡｣



相良｢んん〜！
がんばるぅ〜！♡｣



A｢じゃぁ、相良くん！
またね！♡｣



相良｢うん！またね〜♡｣



Aちゃんに手を振って学校に向かう



Aちゃん、相変わらずの天使っぷりだったなぁ〜…


こんど、デート誘ってみっかな？



なんて呑気なことを考えていたら、後ろから角材のようなもので殴られた



相良｢ぐっ…！
だ、れだ…！｣



｢ごめんねぇ〜
ちょっと眠っててよ｣



[ｶﾞﾂｯ]



朦朧とする意識の中考える



誰だ、こいつらは…



｢〇〇倉庫まで連れてけ｣



そんな言葉を最後に、俺は意識を手放した



次目が覚めたのはどこかの倉庫



相良｢っ…てぇ…｣



頭がズキズキ痛む



手足が縛られてて身動きが取れない



｢やっとお目覚めかな？｣



俺の目の前には何人かの男と、真ん中に立つ胡散臭い笑顔の男



相良｢…んだよ、てめぇ…｣



｢そんなに睨まないでよ
別に君に直接的な恨みがあるわけじゃないんだ｣



…は？



俺に恨みがあるわけじゃない？



じゃぁなんだよ…



｢俺が恨んでるのは、雪城Aだ｣



相良｢は…？｣



｢君があいつのなんなのか知らないけどさぁ、あいつの家、知ってるなら教えて？｣



相良｢はっ…誰が教えっかよ｣



｢んー、困ったなぁ〜｣



相良｢うっ…｣



その男は、笑顔のまま俺の腹を蹴り飛ばした



相良｢Aちゃんに、なんの恨みが、あるってんだ…！｣



｢あのクソ女にさぁ、昔俺の女がボコボコにやられたんだよ｣



相良｢はぁ？｣



ボコボコって、Aちゃんは喧嘩できねぇだろ？



｢だから、あいつの家と学校教えて？
教えてくれたら解放してあげるからさ！｣



相良｢…誰が教えるかばーか｣



｢…んー、手荒なことはしたくなかったんだけどなぁ〜…

ちょっと痛い目見てもらおうか｣



何されても、Aちゃんの情報は吐かねぇぞ

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