タイムスリップ【今日から俺は】

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朝起きると、台所で朝飯の準備をしていた



A｢あ、おはよう！｣



片桐｢…はよ
戻れてないみてぇだな｣



A｢私も一回寝たら戻れるかなぁ〜と思ったんだけどね〜
理由はなんだろね〜｣



んー、と考えながらパンにジャムを塗るA



何故こいつはこの世界に来たんだろうか



その意味は全く分からない



A｢先顔洗ってきなよ
もうすぐ出来るから！｣



片桐｢あぁ｣



洗面台に行くと、コテとブラシが置いてあった



コテなんて持ってたんだな、母さん



そんなことを思いながら顔を洗ってリビングに戻る



テーブルにはパンとスープとサラダが置いてあった



A｢朝はそんなに食べない派だよね？｣



片桐｢あぁ｣



A｢大食いなのにそこは少ないんだもんね〜
コーヒーでいい？｣



片桐｢あぁ｣



Aはコーヒーとミルクの入ったカップを持ってきた



片桐｢お前コーヒー飲めねぇのか｣



A｢飲めないわけじゃないから！
飲まないだけ！｣



嘘つけ



朝食をすませて、髪をセットし制服を着る



片桐｢俺は出るけど、お前どーするよ｣



A｢んー、どーしよっかな〜
一人でいるのも暇だし、着いてっていい？
今の開久よく見たいし！｣



片桐｢あぁ…リフォームしたっつってたな｣



A｢そうそう！
でもまぁ、たまーにというか日頃窓ガラス割れたり落書き増えたりしてるから意味無かったけどさ〜｣



片桐｢よく知ってるな｣



A｢うん、だって私も開久高校だもん｣



片桐｢…はい？｣



A｢だから、開久高校なの！｣



片桐｢…開久は男子校だぞ？｣



A｢今は共学なの！
確か…リフォームが5年前で、共学になったのが16年前だったかな！｣



片桐｢で、お前は開久に入学したのか｣



A｢そう！｣



片桐｢なんでわざわざ｣



A｢興味あったから！｣



…気楽なやつ



俺は、Aを連れて家を出た



A｢…ん？｣



Aのカバンの中から音がしたかと思えば、例のけいたいとかいうやつが取り出された



A｢メール…？｣



そう呟いたAは、少し眉を顰める



片桐｢…どーした？｣



A｢んーん！なんもー！
なんか勘違いみたい！
さ、早く行こー！開久ー！｣



なんなんだ、一体

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