片桐兄妹【今日から俺は】 (ページ6)

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A｢ねぇねぇ
大人になったら、ウェディングドレス着れるかな！｣

いきなりの爆弾発言にその場がシンと静まり返る

片桐｢な、何を言ってんだ、A…？｣

相良｢お、お、落ち着け、智司…｣

そう言って俺の肩を叩く相良も落ち着いてない

ウェディングドレス？

A｢あのね、貴志くんが言ってたの！
Aもいつか結婚式でウェディングドレス着て、お兄ちゃんと腕組んでバージンロード歩くんだろうなって！｣

あの野郎…！

A｢ね、ね、ウェディングドレス着れるかなぁ？｣

片桐｢さ、さぁ、
き、着れるんじゃ、ないか…？｣

結婚式…

Aが嫁に出るってことだよな？

頭の中でその情景を思い浮かべる

幸せそうに笑いながらウェディングドレスを身に纏うAと、Aと手を取り笑うどこぞの男

片桐｢………はぁ｣

一気に心が落ちた

相良｢Aに彼氏出来ただけでも生きていけるか危ういのに…いきなり旦那の話…？
…………はぁ｣

それは相良も同じなようで、俺と同様ため息をついた

片桐｢……A、好きなやつでもいんのか？｣

A｢居るよ！｣

鈍器で頭殴られたのかと思う衝撃だ

｢さ、智司さぁん！！！｣

｢さ、相良さん、大丈夫っすか！？｣

相良｢だ、だいじょばね、、、｣

片桐｢く、クラスの、やつか？｣

A｢ううん！
お兄ちゃん達！｣

その言葉にやられた

これがキュンってやつか

今ならわかる気がする

胸を撃たれた感覚が

いや、常日頃胸を撃たれてるのは確実だ

A｢んー…
やっぱり、私まだ結婚しないよ！
みんなともっとお話して、遊びたいもん！｣

相良｢くっ…！
A…！いい子に育ったなぁ…！｣

｢Aちゃん！！
飴食べる！？｣

｢俺、ジュース買ってくるな！！！｣

｢お菓子もあるぞ！！！｣

Aのあまりの可愛さに、開久全体がやられてしまった

…Aなら簡単に頭になれんじゃねぇか？