・23 過去編 ページ23
片桐side
少し遅れて学校に向かっていると、全力で走ってくるAの姿
片桐｢あ？
お前、学校どうし…｣
A｢今それどころじゃねぇ｣
そう言って、Aは俺を無視したまま走っていった
…なんだ、あいつ
そう思っていると、それに続くように成蘭の女子生徒が走っていく
片桐｢おい！
Aなんかあったのか｣
｢はぁ？
あんた誰だよ｣
片桐｢Aの…幼馴染みてぇなもんだ
で、あいつどうした｣
｢じつは、Aさん宛にこんな果し状が…｣
渡されたのはビリビリになった手紙
その中にあった写真の一部を見て何となく察した
片桐｢あいつの事は俺が何とかするから、任してくんねぇか？
お前らだけでどうこうできる問題でもなさそうだ｣
｢はぁ？
どういうことだよ！｣
片桐｢あいつは、仲間傷つけられんのが一番嫌いなんだよ
俺以上にな
あいつは今相当キレてる
本気でキレたあいつを見たことねぇが、相当恐ろしいこたァ確かだ
俺に任してくんねぇか｣
｢…絶てぇ連れてこいよ｣
片桐｢あぁ｣
俺はその手紙をその女に押し付けて、Aの走っていった方を追う
こっちの方面には…確かあの倉庫か
俺はとにかく急いだ
文面はよく見えなかったが、写真に男の手があった
男絡みならなお心配だ
でも、その俺の心配を崩すような光景が倉庫内には広がってた
A｢オラァ！！
もう終いかシャバ僧がァ！！！
口だけで勝ったつもりかァ！！｣
床に倒れている男たち
ざっと数えりゃ10人はいる
これを、この短時間で？
そう思い、Aに目をやると俺はドキリと胸が鳴った
これは、恋愛なんて浮かれたもんじゃねぇ
恐ろしさと、恐怖をうえつけるような眼差し
それを見て、俺は心臓が跳ねた
冷や汗がながれでる
情けねぇ…
女相手に
Aは床に転がった奴らを何度も何度も蹴り続け殴り続け踏み続ける
片桐｢おい！！
A！それ以上は死ぬぞ！｣
A｢うっせぇぞ智司ィ！！！｣
片桐｢ぐっ…！｣
Aを止めようと近づいたはいいが、俺の左肩にあいつの蹴りがもろに入った
すっげぇ痛てぇ
油断してた…
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光華(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！あと、きおつけてじゃなくて気を付けてですよ！ (2020年4月8日 20時) (
レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ツキウサ(プロフ) - 流さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年12月21日 23時) (レス) id: 8807d579b5 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - この話めっちゃ好きです！！相良さん大好き…。更新楽し見にしてます、頑張って下さい！！！ (2019年12月21日 23時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツキウサウナギ | 作成日時：2019年12月19日 0時
