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戦場を駆け巡る姿、平泉へと逃げ、そこで息絶える姿。
あの幼子は、刀は……あいつの……いや、俺の愛刀。
「どうしたんだよ、その傷」
「あなたにはかんけいありません」
「……関係ある。あるに決まってるだろ！」
俺の記憶では、最後の最期まで綺麗だった。綺麗にしていたから。
俺は壁に突き刺さっていた刀を抜いた。
「これ、あの時みたいに、磨いたら綺麗になるか？ 」
「あのとき……」
「それにしても、その兜、俺がしてるよりお前がしてた方が似合うな」
「かぶと……」
「あと、辛い思いをさせて悪かったな。お前だって、人の腹なんて切りたくなかっただろ」
俺は簡単に思い出話をしていたつもりだったが、何故か今剣は泣き出した。
おいおい、俺の刀なんだからもっと気丈でいろよ。
「よしつね、こう？ 」
「まぁ、生まれ変わりではあるがな。しかも女という始末だ」
「しんじて、いいんですか」
最初は信じられるわけないよな。
誰でもそうだ。
「じゃぁ、薄緑でも連れて、みんなで昔話でもするか？ もちろん弁慶の……あいつもいるだろ？」
「もう、わかりましたよ。あなたはよしつねこうです！」
「話が分かるなぁ。で、俺はここに入れてもらえるのかな？ いい加減寒いんだけど」
「はい！」
「ああ、走るんじゃない。傷に障る」
「よしつねこうがみがいてくれるんでしょう？ 」
そうなんだけどさ、まだ磨いてないよ？ 持ってるだけ。
……しょうがない。少しだけ。
一応教えてもらった通り、刀に力を込める。
でも、治ったのはほんの少し。
「やっぱり道具がいるか」
そう思いながら未だ禍々しい空気の中、進んでいった。
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レイ - １５の清光と安定の言い合いで「ブス」が「プス」になってますよ。 (2018年1月13日 11時) (
レス) id: 7754c42f3b (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い！！！ - 凄く面白いです！他の作品の更新も頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月4日 13時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
Chokominto(プロフ) - 山姥さん» ご指摘ありがとうございます。直しておきます。 (2017年8月8日 20時) (レス) id: 442c127b0e (このIDを非表示/違反報告)
山姥 - 34の江雪が降雪になってますよ (2017年8月6日 23時) (レス) id: cacb1e1985 (このIDを非表示/違反報告)
Chokominto(プロフ) - マイスヤさん» とんでもないミスをしていました。ご指摘ありがとうございます。すぐ書き直させていただきます。 (2017年6月17日 10時) (レス) id: 442c127b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chokominto | 作者ホームページ：https://twitter.com/Kotomi5103_song
作成日時：2017年1月23日 15時
