ぼくらの日常２

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雄也side

最近、大広間で過ごすことが増えた。最初の頃はすぐ
疲れてしまった賑やかさも、今はなぜか心地よくて。

光＞ゆうやんも豆もっと食べる？

雄也＞…あ…うん。

その理由はみんなが「前から一緒に過ごしてたよね」
って感じで接してくれるから、なのかもしれない。

宏太＞お茶飲む人〜。

慧＞ください、あったかいの。

光＞お水欲しいです！

宏太＞は〜い、ちょっと待ってて。

雄也＞…ぁ、

でも、まだ完全に心を許せたわけじゃなくて、こんな
些細なことでも言いたいことを飲み込んでしまうんだ。

宏太＞はい、慧。あったかいお茶ね。光はお水。雄也
もお水で良かった？

雄也＞…え、あ…ありがとう、

宏太＞そんなに驚かないでよ笑。

でも薮さんはすぐに気づいてくれる。テレパシーでも
感じたのか？って思うくらい心を読まれてる気がする。

宏太＞目は口ほどに物を言う、ってことわざ知ってる？

雄也＞…いや、

宏太＞ま、喋んなくても考えてることは分かる、って
ことよ。

光＞へぇ、すごい！じゃあ俺が考えてることあてて？

宏太＞え〜？なんだろ。眠いなぁ、とか？

光＞正解、いっぱい食べたら眠くなっちゃった。

宏太＞まぁ、こんな時間だもんな。じゃあもうみんな
寝る準備してきな〜。

寝る支度をして、寝まきに着替えてベッドに潜り込む。

雄也＞…ふぅ…。

少し前からは考えられないけど、今では夜中に施設を
抜け出すことも少なくなった。

宏太＞電気消すよ、おやすみ。

雄也＞…おやすみ。

ここが自分にとって安心できる場所に変わりつつある
ことを感じながら、目を閉じた。

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