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光side
庭に出ると、暴れている裕翔をなんとか押さえている
薮さんと、頭を抱えて怖がってる大ちゃんがいた。
光>大ちゃん、大丈夫だよ。お部屋上がろう。
さすがに裕翔の対処は俺には難しいから、とりあえず
大ちゃんを中に入れてあげることに。
光>怖かったね、大丈夫大丈夫。
裕翔は時々ふとしたきっかけで暴力的になってしまう
ことがある。でも、大ちゃんに手を出すのは初めてだ。
光>ゆっくり呼吸してね?大丈夫。
過去のトラウマと重なってしまい、パニックに陥って
いる大ちゃん。隣で声をかけるだけにして様子を見る。
大貴>…ふぅ…。…ありがとう、もう大丈夫、
光>ん、良かった。飲み物持ってくるね。
キッチンに飲み物を取りに行って、避難してた二人と
一緒に大広間に戻る。
光>はい、どうぞ。
大貴>…ありがと、
何があったのか知りたい気持ちはあるけど、大ちゃん
に聞くのは酷だ。だから、いつも通りに接する。
宏太>少し、頭を冷やしておいで。
玄関の方から、そんな言葉が聞こえてきた。大ちゃん
と裕翔が鉢合わせしないようにしたのかな。
宏太>…ふぅ…。光、ありがとね。
光>ううん。
戻ってきた薮さんの腕には、いくつか擦り傷ができて
いた。
宏太>大ちゃん、みんな。ごめんね、怖かったね。
大貴>…ううん、俺が悪いの、
宏太>大ちゃん、それは違うよ。すぐに気づいて止め
られなかった俺が悪い。
事情を知らない俺は何にも言えなくて、それがすごく
悔しくて。
光>ねぇ、何があったの…?
みんなが部屋に戻った後、薮さんのもとに何があった
のかを聞きに行った。
宏太>うん、実は…。
大ちゃんは、与えられた役割をこなそうとしただけ。
裕翔も、今日はたまたまカッとなってしまっただけ。
どっちも悪くない。薮さんの話を聞いて、そう思った。
宏太>俺がちゃんと、気を配っておくべきだったんだ。こうならないように。
光>…それは、違うよ。
でも薮さんだって、全てのトラブルを予測できるわけ
じゃない。これは…誰が悪いって話じゃない、きっと。
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aki(プロフ) - らいちさん» メッセージありがとうございます!あまり詳しくは決めていないのですが、小学生くらいのイメージですね💭 (2023年4月1日 22時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 馬刺にフキをトッピングさん» 返信遅くなりすみません…!設定を活かせるお話を書けるように頑張ります! (2023年4月1日 22時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - このお話のなかでは、涼ちゃんは何歳の設定なのでしょうか。いつも更新楽しみにしてます! (2023年4月1日 22時) (レス) @page2 id: 8b4c7af600 (このIDを非表示/違反報告)
馬刺にフキをトッピング - akiさん» ありがとうございます!楽しみにしています!個人的に裕翔君の設定がスゴく好きです! (2023年3月21日 22時) (レス) id: 3e16c1cc65 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 馬刺にフキをトッピングさん» 更新時間は特に決めているわけではないですが、今のところ9時台か10時台になってます。 (2023年3月21日 22時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2023年3月19日 20時