JUMP's TREE

・ ページ32

大貴side

今日は、なんだか朝からご機嫌な涼ちゃん。何かいい
ことがあったのかな。

大貴＞涼ちゃん、嬉しそうだね。

涼介＞今日は、ひかさんの新作の絵本が出来上がる日
なんです。発売されるのはまだだけど、特別に見せて
くれるって！

大貴＞へぇ〜、そうなんだ！楽しみだね。

涼介＞はい！

そんな話をしていると、玄関のドアが開く音がした。

涼介＞あっ、来た！

ぱあっと顔を輝かせて玄関に向かって走る涼ちゃん。

大貴＞あははっ、怪我しないでよ〜？

こういう時は無垢な少年のような気がして微笑ましく
なる。

涼介＞うわぁ、すごい！

テンションの上がった明るい涼ちゃんの声と、光くん
の笑い声が聞こえてくる。

光＞ただいま〜。

大貴＞おかえりなさい。

涼介＞ひかさん！見ていい？

光＞いいよ、もちろん。

目を輝かせて絵本のページをめくる涼ちゃん。少し前
からは予想もできないことだったな。

涼介＞一緒に見ますか？

大貴＞お、いいの？

涼ちゃんの手の中にある絵本には、優しい色味と独特
の柔らかいタッチで描かれた絵が並んでいる。

大貴＞いいお話だった〜。

ストーリーもとても優しくて、読み終わった後は心が
ほっこり暖かくなるような読後感に包まれて、幸せな
気持ちになった。

涼介＞絶対みんな気に入ってくれますよ！

光＞ほんと？よかった〜。

優しい眼差しの光くんに、こちらまで優しい気持ちで
いっぱいになった気がした。



−−−−−−−

お久しぶりの更新にもかかわらず特にオチもないお話ですみません！

感想や、見てみたいエピソードなどお寄せいただけると嬉しいです。

つながり→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す