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打ち明ける勇気 ページ27

涼介side

涼介>…はぁ…。

トイレから出ると、真剣な顔をした大貴さんがいた。

涼介>…大貴、さん…?

大貴>…涼ちゃん、ごめん。もうこれ以上、見て見ぬ
ふりはできないや。

涼介>…っ…。

大貴>お願い、一人で抱え込まないで…?

これ以上は隠しきれないという軽い絶望感、気づいて
もらえたという安心感が混ざり合い、ゆらゆらと視界
が滲んでいく。

大貴>ん、お部屋行こうか。

手を引かれて、大貴さんの部屋にたどり着いた。

…パタン。

涼介>…グスッ…。

ドアが閉まると我慢していた涙が次々に溢れていく。
こんなの何かあるって言ってるようなものだ。でも…

涼介>…あの、ねっ…?

大貴>うん。ゆっくりでいいからね。

泣きすぎてたどたどしく、要領も得ない話に、優しく
相槌を打ちながら聞いてくれた大貴さん。

大貴>そうだったんだね。話してくれて、ありがとう。

全てを打ち明けた後には、優しく抱きしめてくれた。

大貴>苦しかったね、今まで気づいてあげられなくて
ごめんね…。

涼介>…大貴、さん…っ…。

大貴>大丈夫、大丈夫。もう何も心配しなくていいよ。

その柔らかい声と大きな手の温もりのおかげで、不安
でいっぱいだった心がほぐれていった。

涼介>…ふぅ…。

ようやく涙が止まって、大きく息を吐いた。

大貴>落ち着いた?

涼介>…はい。

大貴>よかった〜。

きゅるる…。

涼介>…あ、

大貴>大丈夫?お腹痛い?

涼介>…えっと…、…お腹が、空きました…。

心配そうな目をしていた大貴さんは、思わずといった
感じで吹き出した。

大貴>あははっ、お腹空いたか!そっか、まだ夜ご飯
食べてる途中だったもんね。

涼介>…はい…笑

大貴>下降りようか。

涼介>…はい。

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aki(プロフ) - SnowJUMPさん» 感想ありがとうございます…!気に入っていただけて何よりです☺️ (2022年12月25日 21時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
SnowJUMP(プロフ) - 書いてくださりありがとうございました!めちゃくちゃ良かったです! (2022年12月25日 17時) (レス) id: b39df022db (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ちくわ。さん» お返事、順番前後してしまいすみません!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ぎょうさん» お返事遅くなりすみません…!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - SnowJUMPさん» お返事遅くなりすみません…!先日リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aki | 作成日時:2022年4月30日 22時

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