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裕翔side
光>裕翔くん、涼ちゃんと薮さん呼んできてもらって
いい?多分どっちかの部屋にいると思うんだ。
裕翔>あ、分かりました。
三人で昼食を食べた後、光さんにおつかいを頼まれる。
裕翔>失礼しま〜す。…あれ、居ないな。
薮さんの部屋はひっそりとして誰もいなくて、涼さん
の部屋に行って見ることに。
裕翔>失礼しま〜す、
部屋に入ると涼さんがベッドで寝ていて、条件反射的
に口を噤んだ。
宏太>…どうしたの?
裕翔>…お昼ご飯ができたので、呼んできてほしいと
光さんが。
小声で話す薮さんに釣られて、自分も小声になる。
宏太>…そういうことか、ありがとう。…でも涼介を
一人にするのはな…。
裕翔>…僕、見てましょうか?
宏太>…いい?…じゃあ、お願いしようかな。…すぐ
に戻ります。
裕翔>…はーい。
薮さんがいた位置に座ると、涼さんの整った綺麗な顔
がはっきりと見える。その目尻には涙が滲んでいて、
彼の身に起きたことは容易に想像できた。
涼介>…ん、…。
しばらくして小さく声を上げたあと身じろいだ涼さんは、ゆっくりと目を開けた。
裕翔>涼さん?
涼介>…ぁ、裕翔くん…。
裕翔>涼さん、ごめんなさい。俺、ちゃんと知ってた
のに気づかなくて。嫌な思いさせちゃいましたよね。
涼介>…いや、そんな…謝らないで?…俺こそ、折角
誘ってくれたのに、ごめんなさい…。
裕翔>涼さんこそ謝らないでください。涼さんはなに
も悪くない。
涼介>…じゃあ、お互いさまだね。…謝りあうのは、
終わりにしよう。…ね?
裕翔>そう、ですね。
涼さんの言葉と柔らかい微笑みに、自然と口角が緩む。感じていた罪悪感が、少しだけ和らいだ。
裕翔>…もう少しだけ、ここにいてもいいですか?
涼介>うん、もちろん。
薮さんがドアの外で僕らの様子を見守ってくれていた
ことを、この時は知る由もなかった。
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aki(プロフ) - SnowJUMPさん» 感想ありがとうございます…!気に入っていただけて何よりです☺️ (2022年12月25日 21時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
SnowJUMP(プロフ) - 書いてくださりありがとうございました!めちゃくちゃ良かったです! (2022年12月25日 17時) (レス) id: b39df022db (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ちくわ。さん» お返事、順番前後してしまいすみません!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ぎょうさん» お返事遅くなりすみません…!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - SnowJUMPさん» お返事遅くなりすみません…!先日リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2022年4月30日 22時