彼の秘密 ページ11
宏太side
ダイニングから離れて、庭に出る。眺めの良い場所に
置いてあるベンチに腰掛けた。
宏太>本当はまだ言わないでいたかったけど、あの場
に遭遇した以上、知っててもらった方がいいかな。
裕翔>…なにか、原因があるんですか?
宏太>実は、俺はもともと涼介のマネージャーだった
んだ。
裕翔>…マネージャー?
宏太>そう。涼介は数年前まで小説家として活動して
たんだ。
裕翔>してた、ってことは…。
宏太>あることがきっかけで、涼介は小説を書けなく
なった。それどころか…私生活さえも、ままならなく
なってしまったんだ。
裕翔>え?
宏太>ある時から、事務所の方針でTVや雑誌の取材を
受けることが増えてね。
裕翔>でもそれって、人気になるってことですよね?
宏太>そう思うよね。でもその報道や記事のほとんど
が涼介の顔のことをもてはやすものばかりで、内容に
深く触れてくれたものはほとんどなくて。
裕翔>そうなんですね…。
宏太>うん。取材が過熱して、事務所だけじゃなくて
自宅に突撃されることも出てきたんだ。そこでも内容
に触れてもらえることは少なかったみたい。
裕翔>えぇ、ひどい。
宏太>涼介はもちろん小説への評価を望んでたから、
世間との差にショックを受けた。小説家としての意義
を見出せなくなって創作意欲を失った上に、突然取材
に囲まれる恐怖や顔へのコンプレックスから、外出も
ままならなくなったんだ。
裕翔>誰でもそんなことされたらそうなっちゃいます
よね…。
宏太>それで最終的に、涼介は事務所を辞めることに
なった。涼介の専属だった俺も、涼介と一緒に辞めた。
裕翔>そうだったんですね…。
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aki(プロフ) - SnowJUMPさん» 感想ありがとうございます…!気に入っていただけて何よりです☺️ (2022年12月25日 21時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
SnowJUMP(プロフ) - 書いてくださりありがとうございました!めちゃくちゃ良かったです! (2022年12月25日 17時) (レス) id: b39df022db (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ちくわ。さん» お返事、順番前後してしまいすみません!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ぎょうさん» お返事遅くなりすみません…!先日、リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - SnowJUMPさん» お返事遅くなりすみません…!先日リクエストいただいたお話を続編で更新いたしました! (2022年12月25日 12時) (レス) id: e4cdeb2297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2022年4月30日 22時