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中島side
医務室に着いて熱を測ったら、38.1℃という大人じゃ滅多にない高熱を叩き出したやま。
薮＞やべぇな…。
表示を見て苦笑いの薮くん。そりゃそうだよね。やまはただでさえ平熱が低くて、こんな高熱ほとんど見た事がない。
薮＞なんで隠すかなぁ…。
中島＞手加減されるのが嫌なんだろうね。それで
こうなっちゃあれだけど。
薮＞もっと頼れよな。…まぁ、エースで居続けなきゃ
っていうプレッシャーもあるんだろうな。でも、
俺たちにとっちゃ大事な仲間だし、俺にとって
は後輩でもあるんだからさ。
中島＞そうだね。
山田＞…ご、めん、ね…？
倒れた瞬間から気を失った様に寝ていたやまは、いつの間にか起きていて、謝ってきた。
中島＞やま、謝らないで？もちろん頼ってくれないの
は悲しいけど、やまも色々考えてるんだもん
ね？
山田＞…ん…。
薮＞起きてて大丈夫？もうちょっと寝てな？
山田＞…ん…。
中島＞おやすみ。
やまは再び、眠りについた。
コンコン
しばらくすると、医務室のドアがノックされた。
伊野尾＞山田大丈夫？
薮＞おぉ、伊野尾、光。こいつ熱高いわ。
八乙女＞えっ、熱あんのか。
伊野尾＞そんなんで来てたの？偉いのかなんなのか…
薮＞偉くはねぇだろ笑。
中島＞全然迷惑なんかじゃないのにね。もっとちゃん
と教えてあげなきゃなのかな。
八乙女＞そうだよね。これからも、体調崩す事くらい
あるだろうに。体調崩す度に責任感じてたら
山田が辛いだけなのにね。
薮＞まぁ山田が頼れない環境を俺らが作ってたのかも
知れないし。そこはお互いに変えて行こうよ。
確かにそうだな、と思いながらやまの寝顔を見つめる。
山田＞…ぅあ…っ…。
中島＞やま？どうしたの？
さっきまで寝ていたはずのやまが寝返りを打った途端にうめき出した。
薮＞足…？
やまは、左の足首のあたりを押さえていた。
薮＞山田？ちょっと足触るぞ。
薮くんがズボンをめくると、やまの左足首は赤く腫れ上がっていた。
中島＞え、もしかして折れてる…？
薮＞…うーん、見ただけだと判断しづらいな。でも、
もし折れてたりしたらやばいからすぐ病院行った
方がいいと思う。
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薮＞みんなに言ってくる。裕翔と伊野尾は山田見てて
もらえる？
中島＞わかった。
伊野尾＞はいよー。
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作者名：aki | 作成日時：2021年9月4日 12時
