たすけあい (ページ46)

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中島side

帰宅して、食欲は普通にあったから軽くご飯を食べて
ベッドに倒れ込む。

ピロン♪

中島＞ん…

やまとはさっきまで話してたのに、律儀な性格の彼。
「お疲れ様、今日はゆっくり休んでね」とメッセージ
が入っていた。

中島＞ありがとう、おやすみなさい…っと。

返信を終えるとすぐに眠気が襲ってきて、意識が遠ざ
かっていった。

－－－－－－－－－－－－－－－

中島＞…ふわぁ…。

翌日の朝。いつもと同じ時間に起床して、シャワーを浴びてからいつものように台本に手を伸ばす。

中島＞…あ、

もう舞台は終わったんだ。そう気づくと、なんだか心
にぽっかり穴が空いたみたいな感覚に陥る。それだけ
この何ヶ月間かが充実していたってことなのかな。

中島＞…よし。

この一夏の思い出は、俺にとってすごく大事なもの。
稽古の期間中は、楽しいことも苦しいこともたくさんあった。

ちゃんと完成までたどり着くのか？
この役を演じるのは俺でよかったのか？

悩むこともたくさんあったけれど、こうして最後まで完走することができた。それは、共演者の皆さんや、スタッフの方々の協力、ファンの皆さんからの応援。そして何より、メンバーからの温かい気遣いや応援のおかげだ。

中島＞…お。

メンバー全員で作っているメッセージグループには、
舞台完走の祝福と労いの言葉がたくさん届いていた。
こんなに温かいメンバーと一緒にいれば、どんなことでも乗り越えていける。そう確信した。