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中島side
翌朝目が覚めると、キッチンの方からいい匂いが。
中島>…ふわぁ…。あ、やま。もう起きてたの?
山田>うん。…昨日のお礼に、朝ごはん作ろうかなと
思って。
中島>いいの⁈ やまの手料理食べるの、久しぶりだ!
やまの手料理美味しいからつい沢山食べちゃう
んだよね〜。
やまの手料理は、栄養バランスも抜群で、見た目も綺麗だし、もちろん美味しい。
山田>裕翔って本当に俺の料理食べるの好きだよね。
別にふつうだとおもうんだけどなぁ〜。
中島>そんな事ないよ!初めてやまの手料理食べた時
俺、感動しちゃったもん!
山田>そんなに?…まぁ、美味しく食べてもらえるの
が一番だけどさ。
中島>でしょ?よし、じゃあ俺はお箸とか準備しよう
かな〜。
山田>うん、お願いします。もうすぐ出来るから。
中島>はーい。
お箸と飲み物を準備したところで、やまの声が聞こえた。
山田>出来たよ〜。
中島>うわ〜、美味しそう!いただきます!
山田>ゆっくり食べて。
中島>わかってるよ。…うん、美味しい。
山田>それは良かった。…裕翔。
中島>…ん?
急に改まって名前を呼ばれて、思わず背筋が伸びる。
山田>…ありがとね。あの状況で裕翔がいなかったら
俺は、もっとパニックになってたと思う。そう
ならずに済んだのは、裕翔のお陰だから。
怒られるのかと思ったから、なんだか拍子抜け。
中島>な〜んだ、そんなことか。怒られるかと思って
シャキッとしちゃったじゃん。
山田>そんなことってなんだよ、俺せっかくちゃんと
お礼言おうと思って頑張ったのに。
中島>頑張って言ってくれたの?可愛いなぁ、やま。
山田>やめろ、可愛いとか言うな!
中島>だって本当のことなんだもん。
山田>もういい、帰る。
中島>えー待ってお願い帰んないで!
山田>分かったよ。って言うか俺、今日仕事だから。
帰るなって言われても帰るからね。
中島>…仕事なら仕方ない。
山田>なんで落ち込むんだよ。裕翔が食べ終わったら
皿だけ洗ってすぐ出るから。
中島>はーい。
そして宣言通り、食器を片付けたらすぐに出て行ったやま。
中島>ん。
メッセージに気づいて開くと、やまからありがとうの絵文字が。
中島>律儀だなぁ。
こんなやまと、これからもずっと、一緒にいられたらいいな。
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作者名:aki | 作成日時:2021年9月4日 12時