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大貴side
いつも通り会社で仕事をしてたら、少し大きい地震が起きた。被害はほとんどなくて軽く物が落ちたくらいなんだけど、近くの大学に通ってるあの子のことが気になった。
大貴＞出るかな。
prrr…prrr…
大貴≫もしもし、慧くん？
慧≫…だいくん、
大貴≫今、大学にいるの？サークル活動してるとこ？
慧≫…うん、だけど…もうかえる…。
大貴≫そっか、1人で大丈夫？
慧≫…､…うん…。
大貴≫やっぱり迎えに行くよ、少し待ってて？
慧≫…えっ、でも…。
大貴≫大丈夫だから。だれか一緒に居るの？
慧≫…サークルの、後輩が…。
大貴≫そっか、なら一緒に待っててもらいな？すぐ行く
から待っててね。着いたら連絡するよ。
部長に訳を話すと、すぐ行ってこいと言って下さった。
大貴＞よし。
車を走らせてしばらくすると、慧くんの通う大学が見えてきた。
大貴＞ここだな。
車を邪魔にならない路肩に止め、慧くんにメッセージを入れた。
慧＞…だいくん、
大貴＞おかえり。先に乗ってな。
あ、どうも。僕は慧くんのいとこの大貴って言い
ます。近くの会社に勤めてて。
涼介＞あ…慧さんの二つ下で、同じサークルに所属して
いる山田と申します。
大貴＞家は近いの？
涼介＞電車で1時間くらい、ですかね。
大貴＞なら駅まで送るよ。乗って？
涼介＞ありがとうございます。でも、お気遣いなく。
大貴＞いや、気使わなくていいよ。車の方が楽でしょ？
涼介＞じゃあ…お言葉に甘えて。
大貴＞よし、乗って！
涼介＞ありがとうございます。
大貴＞慧くんは俺んちで良いよね？
慧＞…あ…、…うん…。
大貴＞よし、じゃあ出発。
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作者名：aki | 作成日時：2021年9月4日 12時
