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伊野尾＞あ、来た。山田大丈夫？
楽屋に入ると伊野尾くんが声を掛けてきた。
高木＞ちょっとびっくりしちゃったみたい。
伊野尾＞そっか、ここ座りな？
薮＞伊野尾がソファ空けてくれたよ、あそこ座る？
山田＞…ん。
ソファに座らせると、じっとこちらを見る山田。
高木＞ん？なんか付いてる？
そう言うと、山田の目がうるうるし始める。
高木＞えっ、ごめん、どうした？
山田＞…となり、きて…。
高木＞あぁ、そういうこと？最初から言ってくれたら
よかったのに。
山田＞…ごめ…。
高木＞いや、謝んなくてもいいけどね？
山田の隣に腰掛けて、少しでも安心させたくて優しく
背中をさする。
山田＞…っん…っ…。
高木＞どうした？
山田＞…なんかっ…気持ちわるっ…。
高木＞気持ち悪い？トイレ行く？
山田＞…行くっ…。
精神的な不安が、吐き気などの症状に繋がってしまう
ことも少なくない。山田を支えながらゆっくりと立ち
上がり1歩踏み出すと、山田の力が抜けた。
高木＞…おっと。大丈夫？くらくらする？
山田＞…んっ、…。
伊野尾＞とりあえずタオル使う？
高木＞うん、ありがと。
伊野尾＞全然。山田、床に座ってんのもあれだからさ、
ちょっと頑張ってソファ座れる？これで押さえ
てていいから。
山田＞…ん…。
伊野尾くんと2人で山田をソファに座らせる。
高木＞しんどいな。
山田＞…けほっ…ねたい､…。
高木＞ん、横になる？おっけ。ゆっくりな？
しばらく様子を見ていると…
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作者名：aki | 作成日時：2021年9月4日 12時
