やさしさ R ページ15
中島side
…ズズッ…ズズッ…。
一定の間隔で聞こえる、鼻を啜る音。その音のもとは
やまなんだけど、この春になって鼻炎が酷いみたいで
鼻水が凄くて、ずっとすんすんしてるか、かんでるか
のどちらかだ。
八乙女>山田、鼻やばいね。薬は?あげようか?
山田>びょーいんの薬飲んでるから、他の飲めない。
八乙女>そういえばそっか、あまりにも酷いようなら
アレルギーの検査とかしてもらいなよ?
山田>…今はそこまで酷くないから、だいじょーぶ。
八乙女>俺も人のこと言えないけど、お前も病院嫌い
だよな。
山田>…クシュッ…!…っあー、ほんとうざい。
チーン、と鼻をかむやま。
中島>やま、お鼻真っ赤っかだよ。
山田>…ひりひりする、
薮>そりゃそんだけかんでたら痛くもなるよな。
結局、スタッフさんが呼びに来るまで、楽屋はやまの
鼻炎の話で持ち切りだった。
スタッフ>みなさん、そろそろ移動お願いします。
JUMP>はーい。
今日は前に撮影した雑誌に載せられるテキストの取材
の日。座談会形式のクロストークで、その様子も少し
撮影される。
薮>でさー、そん時にね、ひかるが本当はギター鳴ら
しちゃいけないタイミングでビョン、って鳴らし
てさ、撮り直しになったんだよね。
中島>そんなことあったんだね、知らなかった!
山田>…ぇっ…。
伊野尾>ん?…え、大丈夫?
薮>鼻血?すみません!どなたかティッシュ頂けませ
んか!
スタッフ>あ、これ使ってください。
薮>すみません、ありがとうございます。
91人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:aki | 作成日時:2021年9月4日 12時