犯人はだーれだっ。2 (ページ2)

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ar side 《過去》

その日は朝から寒かった。
早朝から先生に呼び出され寒さに耐えながら家を出た。

教室に行けば白衣姿で苛立ちを表しとても中に入れる雰囲気ではなかった。

中「お前まで授業中に先生の悪口か」

先生はスマホ片手に見覚えのあるページを見せて来た。とあるサイトの掲示板。

ぼんと投げつけられた携帯
これ、最近買ったばっかなんだけど。とか裏ではぐちぐち嫌なことばかり思う。

中「お前がみんなの手本にならなくてどうするんだよ」

ar「えぇ？どーしよっかなぁ、、」

なんとなくふざけたら頬に彼奴の拳がぶつかった。少しぐらい手加減しろよ。
傷付いたら彼奴のせいだからな。
別に優等生でもなんでもないのに。勝手に失望して、殴って。

in「だいちゃん？…だいちゃん？」

偶然にも廊下にいた彼はおれに近寄ってそっと抱きしめられた。やっぱり暖かい。凍りつく体にほっと太陽を浴びているような気分になった

ar「ぜったい、絶対ゆるさない。はぁ、はぁ、はぁ…」

うまく呼吸ができない。過呼吸にでもなったかな。ふつふつと殺意が湧いて体がビクビクと震える。

File.50 殺意